2023年06月10日

ヴィオラという楽器を初めて意識した時

私はヴィオラという楽器を弾いています。
バイオリンより一回り大きい楽器で和音の中音域を主に担当する楽器です。

ビオラ

中学生の頃、国語の先生が「高校生のための歌舞伎教室があるから行きたい人は申し込みなさい」と言いました。
私は歌舞伎に全く興味がなかったのですが、いつも一緒にいる仲間が行くというので"しかたなく"行きました。

場所は東京の国立劇場です。皇居のお堀のすぐ横です。
初めての劇場に圧倒され、さらに舞台上で説明してくれる方に感激しました。
その方はいろいろな役を演じてくださいました。

帰りのバスの中で解説してくれた方(たぶん先生)が
「さっきみなさんに教えてくれた方は歌舞伎の舞台では顔を出すことがないんです。あの方は代々黒子の家系なのです」と言いました。

血気盛んな中学生の頃なので、生まれながらに人前に出ることがない家系が残酷なものに感じてしまいました。

後日、ウィーンフィルが来日した時、番組の中で12本のヴィオラのための曲「おめでとう」(これが正確かどうかわかりません。なんせ50年も前のことですから)を6本のウィーンフィルのヴィオラと6本のN響のヴィオラ奏者で演奏しました。

その時、解説した方が「ヴィオラはいつも黒子の役目なのでこうして演奏するのは珍しい」というようなことを言いました。

そうか、ヴィオラは黒子なんだ。と私は思いました。
ヴィオラは残酷な楽器だとその時思ったのです。

大学に入って楽器を始めたいと思った時、ヴィオラだけは嫌だと思っていました。
それが今、自分の楽器になっています。

この縁の不思議さ


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Posted by はなとおん  at 13:56 │Comments(0)その他

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