2023年09月28日

薫習(くんじゅう)



今日の横田南嶺老師のお話しは「薫習(くんじゅう)」でした。

薫習とは
仏教語として「物に香が移り沁むように、あるものが習慣的に働きかけることにより、他のものに影響・作用を植えつけること。」
と広辞苑に載っているそうです。

老師のお話しの中で
「意識することなくして、自らに四囲の空気を吸い込むところに教育の効力があるのである。
二年や三年で間に合わせようとしても、だめだ。
それではいかもの以上には出ない、鍍金はすぐはげる。」
という鈴木大拙先生の言葉を引用されていました。

背筋が伸びる思いがしました。

その後、お釈迦様のたとえ話がありました。
お釈迦様がやお弟子さんたちと歩いていた時、道に落ちている紙を拾わせ「それは何か」と問います。
お弟子さんは「いい香りがするので香木をつつんでいたものでしょう」と答えます。
次に縄が落ちているので「それは何か」と問います。
お弟子さんは「生臭い臭いがするので魚を釣るしていた縄でしょう」と答えます。

紙や縄は最初は清らかですが、何に接していたかで薫り高くなったり生臭くなったりする。
人もどんな人と接しているかで変わるもの。

いいお話しだったと思います。


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Posted by はなとおん  at 10:02 │Comments(0)その他

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