2014年11月09日
「新史 太閤記」七回読み
わが師匠、斎藤一人さんから司馬遼太郎「新史 太閤記」(上下二巻)を七回読むよう宿題が出ました。
僕は司馬遼太郎の本を100冊以上持っているので探してみましたが見つかりません。
本屋やネットで探しても品切れで手に入りません。
困っていたら
ある日の明け方5時ころに、夢の中に僕の本棚が出てきて誰かに「ここを探せ」と言われました。
そこはもう探したところなのでおかしいなあと思いながら
まだ暗い時刻に本を探すと・・・なんとありました。
この本は10年以上前に買ったものなので忘れていました。
でもびっくりしてとたんに目が覚めました。
さっき、七回目の最後を読んでいて不思議と涙が出てきました。
秀吉の心の隙間が見えたようでした。
「露と置き露と消えぬるわが身かな 浪速のことは夢のまた夢」
気に入った言葉をメモしていたら段々増えていってきました。
「おれはこの世で立つ何物も持ちあわせておらぬ。金も門地も。・・・せめて律儀でなければ人は相手にすまい」
「漢(おとこ)の腹中には一分というものがある。この一分によって働き、一分によって死ぬものだ」
「舞手のなかでも陰気な芸と陽気な芸がある。陰気な舞手はうしろめたく舞うがためにたとえたくみに舞ってもひとびとはその巧みさよりもその欠点に目がゆく。逆に陽気な舞手ならば舞手自身がわが芸を大肯定しているがために少々下手に舞っても観衆はその陽気さにまどわされ、つい欠点に目がゆかず長所にのみ目がゆく」